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んさいげん!

インディアンフィルムフェスティバル・ジャパンで時間が合わず見逃しちゃった本作品。
インドで買って来ました。
シャールク迷のともだちもオススメだったので、早速、封印を解く。
バリバリのキャリアウーマン、ミヒカ(ララ・ダッタ)が夫の待つデリーへ、ムンバイから向かうまでのロードムービー。
ロードムービー、といえば、シャールクの名作「マイネーム・イズ・ハーン」や、IFFJで見た「人生は一度だけ/Zindagi Na Milegi Dobra」のような積極的参加型があるとすれば、もう一方の対極にあるのが本作品のような巻き込まれ型。
やりたくないのになってしまった・・・と。
なにせ、ミヒカがムンバイの空港に向かう途中、渋滞に巻き込まれたところからケチの付きはじめ。
しかも、その中でオートリキシャに乗り込もうとして荷物を路上にぶちまけるおっさんマヌー(ヴィナイ・パタック)のせいで、さらに遅れ、挙げ句の果てには飛行機に乗りそびれ。
仕方がないので慌ててとったチケットで、さっきのぶちまけおっさんと席が前後ろ。
そのあまりのおしゃべりのうるささに、騒音防止にヘッドホンで音楽聞いてると、着いたところはデリーではなくジャイプール。機体トラブルのため、らしい。機内アナウンス、聞こえてなかったのね。
空港の外で、ならば車を拾って行こうとすると、またも、あのおっさんが乗り込んでくる。
しかもタクシーの運転手は、三十時間以上寝ていないとかで、フラフラ。
仕方がないので、おっさんが運転手。
しかし、気づくとデリーと反対方向に行っていた!
車は故障で止まり、そのあとはヒッチハイクでトラックに乗ったり、の旅。
しかも、車にスーツケースを忘れて来てしまい、さらに巾着切りに財布を盗られ、…。
とにかく、考えうる全てのトラブルが次から次へとやって来ます。
しかも、道連れは、おっさん。
(下品で調子がいいのに肝心なところでヘマをする。)
潔癖性で完全主義者のキャリアウーマンには耐えられないことが、全てやって来る!
でも、狼の鳴き声や蛇に怯えながら迎えた朝の風景に感動したり、トラックの荷台や無賃乗車の電車の中での人々と触れ合ったり語らったりするうちに、少しずつ何かが変わり始め…。
これは、もう、ロードムービーの常套句だけど、押し付けがましさを感じなかったのは、インドの、あまりにもインドらしい出来事てんこ盛りに呆気に取られつつ笑っていたからかしら。
最後に迎えにくる夫が、まさかのあの方であまりのかっちょいい登場に、ちょっとくらっときましたよ。
日本語字幕でいつか見たいな。
踊りもなく、歌もさりげなくちょっと入るだけだけど、これほどイン度が高い作品に仕上がっているとはっ!
一般公開して欲しいな。
歌と踊とキワモノ、ふとっちょ、ヒゲという文句しか使っていない配給会社は、どんな風に宣伝するのか見てみたいきもするのだけれど。
はっ、もしや、あのおっさんを全面に出して・・・?
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