タイトル画像

スポンサーサイト

--.--.--(--:--)

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


んさいげん!


スポンサー広告 トラックバック(-) | コメント(-) | [EDIT]
タイトル画像

上田恭子著 「バナーラスの赤い花環」

2013.06.03(23:34) 1175

バナーラスは自分の中では、インドの中で最後に行くところかな、と思っていた土地でした。
ある人は、「臭気がすごい」といい、ある人は「観光客ズレしてて物騒な街」と、良からぬ話ばかり聞きましたし、
何より死があまりに身近にあるという噂で、それを目の当たりにした自分がインドを嫌いになってしまうのではないか、という怯えもあったからです。

上田恭子さんという方は、バナーラスの大学で美術の勉強をするために一年住んだ方だそうで、なるほど、インド美術のミニアチュール絵画についても項を裂いています。
そこには聞いたことのあるインド神話も初心者が混乱しない程度に盛り込まれています。

ミニアチュールとは、もともと赤色顔料を使って描かれる絵のことで、赤は魔除けや情熱を意味したものだとか。
もちろん花嫁の赤い衣装やメヘンディにまで言及。

そこまでいけば、インド映画にたくさん出てくるまばゆいばかりのきらびやかな金糸銀糸ビーズやメヘンディの精密な図柄に飾られた結婚式のあの場面、この場面が思い浮かぶし、

既婚女性の髪の分け目につけるシンドゥールのところは、そのまま「恋する輪廻/Om Shanti Om」につながっていきます。

地面につく足の裏につける赤い塗料については「Paheli」のラーニーのなんとも色っぽいシーンが思い出されます。

さらに女性が兄弟や従兄弟にお守りを送るラクシュー・バンダンのくだりはシャールクの「Rab Ne Bana Di Jodi」のワンシーンがすぐに浮かぶし。

インドにあって避けられないカーストの問題、
ムスリム、ヴェジとノンヴェジタリアンの関係、女性問題など、

異質のものとインドの人をとらえるのではなくて、街と人の中に身を深く沈めて感じてたことが丁寧に書かれています。

その心が震えるような感性と流れるような美しい文章を読みながら、一時むさぼるように読んだ須賀敦子さんの著書が思い浮かびました。

最後でいいかな、と思っていた土地。
自分がどんな風に感じるのかな、と本書を読みながら思い、もしかしたら、最後でなくても足を踏み入れてみたいかも、と一歩踏み出す気持ちにさせてくれた一冊でした。

スポンサーサイト


んさいげん!


<<ゾンビ映画でサイフの魅力を知る/Go Goa Gone | ホームへ | みるみる増毛!/Hubli>>
コメント
そうなんだ…。
この方は一年間バナラスに住まれてたのね。
興味あるな、私も探してみようかな。

須賀敦子さんのイタリア☆ホントに品もあってステキだよね。
実際に生活している方の話は、ずんっと入ってくるよね。
ところで私が最近読んでるのは、ショパンコンクールでアジア人として最初に入賞を果たしたという中国人ピアニストの話。
あのアシュケナージと同じときに出てるんだよ。
友だちから教えてもらったんだけど、中国のこともとてもリアルに書かれていて、いま、夢中になって読んでます。
【2013/06/04 09:58】 | アンディ #xRS1q4qQ | [edit]
赤色に惹かれる私なので、タイトルだけで読んでみたくなります。(笑)
よく判らないけど、もしかしてあのガンジス川に遺体を流す場所かしら? (PCの調子が悪くて直ぐに調べられ無くて)

やっほーさんのインドに対する強い思い入れに改めて感動してます。
【2013/06/05 06:01】 | usako #- | [edit]
> そうなんだ…。
> この方は一年間バナラスに住まれてたのね。
> 興味あるな、私も探してみようかな。

この本はかなり好きだわ。
機会があったらぜひ、手に取ってみてね。

いろんな本があるけど、ちょっと一味違ったインド本だったよ。

> 須賀敦子さんのイタリア☆ホントに品もあってステキだよね。
> 実際に生活している方の話は、ずんっと入ってくるよね。

他から入ってくる情報で判断するのではなく、自分の感覚を信じて書いてるのが好き。

> ところで私が最近読んでるのは、ショパンコンクールでアジア人として最初に入賞を果たしたという中国人ピアニストの話。
> あのアシュケナージと同じときに出てるんだよ。
> 友だちから教えてもらったんだけど、中国のこともとてもリアルに書かれていて、いま、夢中になって読んでます。

ということは、かなり年配の方?
なんていう本かしら。教えて!読んでみたい・
【2013/06/05 21:37】 | やっほー #- | [edit]
> 赤色に惹かれる私なので、タイトルだけで読んでみたくなります。(笑)

あはは。
そうでした。赤、と言えばusakoさんでしたね。

> よく判らないけど、もしかしてあのガンジス川に遺体を流す場所かしら? (PCの調子が悪くて直ぐに調べられ無くて)

そうです。
でも、意外とそれ以外のことって知らなかったのです。

迷路のような街、やはり行かなければ、と思いました。


> やっほーさんのインドに対する強い思い入れに改めて感動してます。

探してるといろいろ見つかって面白いです。

usakoさんちのPC,よくなりますように。
【2013/06/05 21:43】 | やっほー #- | [edit]
本はね。「望郷もマズルカ 激動の中国現代史を生きたピアニスト フー・ツォン」発行はショパンです。
お薦め。毎晩読んでから寝てます♪
【2013/06/06 20:36】 | アンディ #xRS1q4qQ | [edit]
望郷も、じゃない、望郷「の」マズルカです(^^ゞ
【2013/06/06 20:37】 | アンディ #xRS1q4qQ | [edit]
> 本はね。「望郷もマズルカ 激動の中国現代史を生きたピアニスト フー・ツォン」発行はショパンです。
> お薦め。毎晩読んでから寝てます♪

ありがとう。
探してみよう。

まずは図書館だ!
【2013/06/06 21:48】 | やっほー #- | [edit]
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://ngsaigeng.blog65.fc2.com/tb.php/1175-c32b6d78
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。