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特典映像も最高!/水滸伝

2010.10.21(21:06) 541

東京国際映画祭「ギャランツ」上映記念参考作品として見る、「水滸伝」。

『三国志』とならぶ中国の長編古典史劇を、‘香港のクロサワ‘チャン・ツェーが映画化したスペクタクル超大作。ショウ・ブラザースの男性スター総出演に加えて日本から黒沢年男(現・年雄)、丹波哲郎をむかえ、みごと第10回台湾金馬奨優秀作品に選ばれた。
宋の末期。梁山泊には108人の英雄、豪傑が結集していた。ある日、首領が史文恭(黒沢年男)に殺された。武松(ティ・ロン)らは、盧俊義(丹波哲郎)や燕青(デビッド・チャン)を仲間に引き入れ、復讐を誓うが…。
 冒頭でテンポよく次々と紹介されるSBオールスターの顔ぶれ―ユエ・ホア、チェン・カンタイ、ウー・マ、ポール・チン、紅一点のリリー・ホー、デビュー直後のダニー・リーらをみるだけでも期待に胸が高鳴ることうけあい。武術指導にはラウ・カーリョン(「少林寺三十六房」)が参加、ラストの黒沢VS丹波の一騎打ちもみもの。音楽を担当したのは、俳優、監督でもあるフランキー・チャン。(Amazonより)


このところご贔屓の張徹監督作品。

お目当てはさらにこのところご贔屓の陳観泰。

しかし、本作品ではほとんど出てきませんでした。
最初の梁山泊の仲間たちが酒を酌み交わすシーンで、ちょこっとでてきただけ。
あたしの分かる範囲では。
惜しい!


しかし、その惜しさを補って余りある内容。

武芸に勤しみ妻も商売もそっちのけの丹波・盧俊儀は、結託した妻と使用人の裏切りに会い、「梁山泊の人間をかくまっている」と役人に密告され囚われます。

彼をを助けようとする養子の姜大衛演じる燕青と梁山泊の面々。

救い出しては再度囚われ、さらに救い出してはまたも囚われ、・・・。

丹波・盧俊儀はやっと処刑場から助けられ、最後の最後に妻と使用人に対して復讐を果たします。

使用人の方は憎しみとともに即座に殺すのですが、妻を手にかけるのはやはりためらいが。

ううむ。ここは短いシーンですが、心の葛藤がいいなあ。

義父の気持ちを汲んで、手を下す姜大衛・燕青。

盗賊の仲間になった!とののしる黒沢・史文恭と、丹波・盧俊儀の一対一の対決。

弟弟子の形成不利に闘いながらも逃げろ!と繰り返し諭す丹波・盧俊儀。

姜大衛は、ここでも最後のとどめが刺せない義父にかわり手を下します。

姜大衛はクールで、腕が立ち、女性にもモテモテです。
一方の義父は妻が裏切っていても気づかない。
「さ、一緒に梁山泊へ行こう!」と声をかける息子と、もう、「梁山泊しか行くところはない」、という義父。

この2人の対比も良いです。

なかなか本作も見応えたっぷり。

そして、更においしい特典映像。

丹波哲郎と黒沢年男のインタビュー。

宇田川さんが聴き手なのですが、これが面白いです。

丹波さんは香港ならではの撮影方法や、セットの日本との違いなど、さすがに大人なトーク。

一方の黒沢さんは監督のプライベートな話から始まり、
出演料は当時1000万だったが、みんなの協力(!)で撮影引き延ばし作戦が成功し、結局1300万までになった、とか、
交通事故を起こしたら、その場で1000円くらい渡して、ショーブラに報告すれば、あとは上手く処理する、といわれた話、
撮影中のわざと映る場所に午前・午後にやってきて、お金をもらうと帰っていく香港警察の話とか、

こんなこと言っちゃっていいの!?な面白い話をしてくれてます。

更に当時の李小龍の話とか。

いやあ、宇田川さん、好0野!だわ。

と、本編のみならず、めったにあたしが見ない特典映像もみどころたっぷりな1枚でした。





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んさいげん!


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コメント
Pの亡き父が、『水滸伝』チョウ大好きだったの。
吉川英治の『新・水滸伝』も持ってる、形見だよ(~o~)

その昔、日テレとかでやった気がするのだが、
アタシは、キョーミなくて観なかったが、
今思えば、一緒に観てれば、いろいろ教えてもらえたんだろ~なって、
ちっくと残念に思うよ。
中村敦夫さんが、林中だったんだよね~。

いつか、読もうと思いながら、放置したまま(^-^;)
北方版は、現代風味なのかな~。
【2010/10/21 21:29】 | パブロ・あいまーる #iU4puUNs | [edit]
> Pの亡き父が、『水滸伝』チョウ大好きだったの。
> 吉川英治の『新・水滸伝』も持ってる、形見だよ(~o~)

そうだったのね。

Pちゃんパパに講義していただきたかったなあ。

中華好きなら水滸伝と三国志は押さえたいよ。

と思いながら幾星霜。

> その昔、日テレとかでやった気がするのだが、
> アタシは、キョーミなくて観なかったが、
> 今思えば、一緒に観てれば、いろいろ教えてもらえたんだろ~なって、
> ちっくと残念に思うよ。
> 中村敦夫さんが、林中だったんだよね~。

へええ。
日本のテレビでもやってたの?
知らなかったわ。

何かで見られないかなあ。

いま、検索かけたら日本版にも丹波さん出てるんだね。

ああ、見たい!
無性に見たい!!!

> いつか、読もうと思いながら、放置したまま(^-^;)
> 北方版は、現代風味なのかな~。

北方さんは「三国志」も大好き。
なので途中まで読んで、次に出るのを待ってる間にすっかり話を忘れてしまった。

もう、全巻出てるかな。
そろそろ再挑戦しようかな。
【2010/10/21 21:53】 | やっほー #- | [edit]
ああ、これこれ。amazonにキープしたまま買ってないんですがまだ売ってるんだろうか。

丹波vsショウブラザースとは豪華すぎますね。
でもその特典映像絶対見たい。
映画祭おわったらポチします。
【2010/10/21 23:34】 | ゆずきり #IY7bLZJE | [edit]
とっても面白そうですね~
特典映像が(笑)

やっほーさんのレビューって何時も楽しくて作品が見たくなるレビューです。

中国語勉強しているなら『三国志』『水滸伝』『西遊記』は読んだほうがいいと昔老師によく言われてました。
読みたいと思いつつ全く読んでません。

『三国志』だけ子供向け文庫を買いましたが全く手付かずな私です。
【2010/10/22 00:01】 | きひ #- | [edit]
> ああ、これこれ。amazonにキープしたまま買ってないんですがまだ売ってるんだろうか。

あ、たぶん売っていると思いますよ。
レンタルでもありますよ。

> 丹波vsショウブラザースとは豪華すぎますね。
> でもその特典映像絶対見たい。
> 映画祭おわったらポチします。

そうなの。
ちょこっと出てくる俳優さんもきら星のごとく、よ。

特典映像がさらにお値打ちですv-218
【2010/10/22 22:03】 | やっほー #- | [edit]
> とっても面白そうですね~
> 特典映像が(笑)

うんうん。特典映像ばかりこうもプッシュするのもどうかと思うが、ついつい力がこもってしまうほど、でした。

> やっほーさんのレビューって何時も楽しくて作品が見たくなるレビューです。

てへっ。ありがとう。

> 中国語勉強しているなら『三国志』『水滸伝』『西遊記』は読んだほうがいいと昔老師によく言われてました。
> 読みたいと思いつつ全く読んでません。
>
> 『三国志』だけ子供向け文庫を買いましたが全く手付かずな私です。

そうだ、「西遊記」もだわ。あたし、いつの間にか「金瓶梅」と思い違い(大汗)
いや、これも読みたいのは正直山々だけど(爆)

子供向け文庫で入門、っていうものいいよね。
それやってみようかな。

「金瓶梅」は、子供向け、無いよね~。(ってまだ言うか)
【2010/10/22 22:10】 | やっほー #- | [edit]
やっほーさん、こんにちは。
これ、もったいないくらい豪華メンバーでしたよね。
ファーストシーンの人物紹介シーンのカッコよさですでにズキュ~ン!とやられました。
若かりし頃の丹波さんのハンサムぶりにもクラクラ。
丹波さんが出ているせいなのかBGMが「Gメン~」風に感じてしまった私です。
時代劇でありながらスタイリッシュな作品でしたね。
あ、今手元にこの翌年同監督&メンバーで製作されたもう1本の「水滸伝」があります。
早く観なくては♪
【2010/10/23 09:26】 | sabunori #JalddpaA | [edit]
> やっほーさん、こんにちは。
> これ、もったいないくらい豪華メンバーでしたよね。

きら星のごとく、ですよね。
本当に贅沢。

> ファーストシーンの人物紹介シーンのカッコよさですでにズキュ~ン!とやられました。

かっこいいです。
こんな風に魅せてくれるなんて!

監督、ブラボー!!ですよ。

> 若かりし頃の丹波さんのハンサムぶりにもクラクラ。
> 丹波さんが出ているせいなのかBGMが「Gメン~」風に感じてしまった私です。
> 時代劇でありながらスタイリッシュな作品でしたね。

そうそう。
音楽がおしゃれでしたね。
そして実にオトコマエ丹波さん。
「Gメン~」風味漂ってましたね


> あ、今手元にこの翌年同監督&メンバーで製作されたもう1本の「水滸伝」があります。
> 早く観なくては♪

昨日、見ました。
なかなか、な作品でしたよ。

是非、ご覧下さいね。
【2010/10/23 19:36】 | やっほー #- | [edit]
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